平成22年9月25日〜29日
龍光寺訪中団:径山萬壽寺参拜
平成22年9月25日から29日の日程で東京龍光寺の訪中団が鈴鹿龍光寺閑栖衣斐賢譲和尚を団長に、東福寺の御開山・聖一国師が修行された杭州は径山萬壽寺(きんざん まんじゅじ)を参拜致しました。
この団は平成21年に本山の東福寺が訪中した際、当寺が参加出来なかったことから御開山が修行された地を是非参拜したいとの声もあり、僧俗15名で結成されました。
当日は尖閣諸島付近の漁船問題に対する中国側の要求を日本が再度拒否した翌日となり、日中関係者双方が更に緊迫した状況ではありましたが、佛祖の御加護と申しますか萬壽寺監院戒興師の出迎えを受け大雄寳殿にて諷経、師の案内で諸堂及び佛鑑塔等を参拜することが出来ました。
また師は一行を自らの書斎に案内、その場で揮毛し僧職等に贈られ、径山の復興に盡力されている東福寺派管長福島慶道老師への墨跡も団に託けられました。
檀信徒一同聖一国師修行の地に参拜できたことに感銘、緊張の面持ちでありましたが昼食の際戒興師が「また日本に伺う機械があるが日本の精進料理は美味しい、それも訪日の楽しみの一つ」と場を和まされ、「嘗て(佛法も伽藍も)隆盛であった頃の径山の復興を目指している、今は在家も対象に坐禅や礼儀作法などを教えながら布教を行なっている」としながら日本仏教徒への協力も呼びかけられました。
また会談では衣斐団長が話された日本の文化にも強く興味を示され、交流は終始和やかに終わりました。
一行下山の際には、雨の中衣斐団長を気遣い戒興師自ら傘を手向けて駐車場まで見送られ、団員一同東福寺御開山聖一国師と現管長福島慶道老師のご功績にも改めて感動し、中には涙する姿も見られました。
龍光時訪中団事務局記 |